l-カルチニンはアミノ酸の一種
脂質代謝に関わりのあるl-カルニチンは、脂肪を燃やす効果のある物質でアミノ酸の一種です。ごくわずかながら、体内で作られています。ミトコンドリア膜を通過した脂肪酸が燃やされますが、単独の脂肪の状態では通過できません。エネルギーを得るために脂肪を燃やすために、l-カルニチンが脂肪に働きかけるという仕組みです。
脂肪代謝の補因子となるl-カルニチンは、ダイエットに効果のある成分としてサプリメントに含まれる機会が増えています。また、胃に存在し消化活動に関わる塩化カルニチン、脳に存在するアセチルカルニチンもカルニチンの一種です。l-カルニチンだけが脂肪燃焼の補助となり、他のカルニチンとは違います。サプリメント等で摂取せずとも、体内ではl-カルニチンがある程度生み出されています。出産期や成長期を除き、通常ではl-カルニチンを摂取する必要はありません。
とはいえ、21世紀のライフスタイルにおいては、カルチニンを1日に約10グラムという本来の生成量では不足しがちになるようです。特に女性や肥満気味の人の場合、l-カルニチン不足の傾向があります。アメリカの研究では、1日500ミリグラム程度のl-カルニチンが必要だとされています。自然界の食品の中にもl-カルニチンは含まれています。サプリメント以外では、カツオ肉やマトンなどでl-カルニチン摂取ができます。